岡本家記録とは別の話(SNS篇)

 岡本家記録(Web版)(読書日記)もご参照ください。5月は 『アトモスフィア』、『グリフォンの卵』、『壊れかた指南』、『ひなのころ』、『わたしを離さないで』などを収録。一部blog化もされております(あまり意味ないけど)。

 ということで、ここでは上記に書かれていない記録を書くことになります。本編は読書日記なので、それ以外の雑記関係をこちらにまわしてみることにしました。

SNSの現在
 mixiのユーザ数が300万を超えたのは今年の3月のこと。25歳未満の割合が43%を占めており、これはしだいに増えています。女性も増えています。45歳以上は4%、35歳以上で見ても14%なので、まあとにかくオッサン・オバハンは少ない。SFマガジンのオールタイムベストとは、対照的な統計結果ですね。平均利用時間(週間)は、ネット証券イートレード並みの4時間、バナー広告のクリック率はYahoo!より多い。あんな広告、誰がクリック? と思うのはお年寄り、広告の対象者は20〜34歳だそうです。

 アメリカでも事情はよく似ていて、MySpaceというビジター3800万人を誇るナンバーワンのソシャール・ネットワーキング・サービス(SNS)では、未成年者を含む若年層も多い。なんといっても“出会い系サイト”なので、アクセス規制が法案に上るほどです(高校生の80%が加入しているという統計もある)。とはいえ、あたらしいメディアに青少年が集まるのはやむを得ません。SFだって昔(30〜40年前)はそうだったわけです。むしろ、男女比が均衡している分、健全かもしれません。

 従来のホームページが「同人誌」(少なくとも読み物だった)、ブログが「私の詩集」(さらに私的になった)だとして、SNSは「クラブ日誌」のようです(さらに古いインターフェース、BBSを継承した掲示板もまだありますが)。クラブ日誌は部外者の目には触れず、そもそも意味の分からない符牒に満ちた内容です。ここで、たとえば記録に値する内容ならHP、意見が求めたければblog、仲間うちのコミュニケーションならSNSと役割分担ができれば文句ないところですが、対人関係の煩わしさが少ないSNSへと流れる傾向が強いのは当然かもしれません。

 この先ますます閉鎖的になり、囲い込んだ会員の情報を握るのはSNSの主催サイトのみとなると、何でもgoogleで調べだせる時代は終焉を迎えるのかもしれません。

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