二重時間者

四郷威智



1899年1月

マンシー・マガジン
20(4)
 巻頭のIN THE PUBLIC EYEというグラビア・ページ。今回も知らん人がいっぱい出てます。と、アニタ・ニューカム・マッギーってねーちゃんがおるが、これってひょっとして、シモン・ニューカムの娘か。シモン(サイモン)・ニューカムってのは天文学で結構偉い人、去年11月の「ニュートン」に記事が出ていたはずなので、どう偉いかはそれを探して読むように。経済学方面でも業績があったな確か。
 なんでそんな人物に興味があるかというとSFを書いておるからっす。窪田空穂も訳したんだけど、黒岩涙香訳で有名なThe End of the Worldという天体衝突物と、あとHis Wisdom the Defenderってのが知られています。
 で、このマッギー女史ってのは日露戦争の時に従軍看護婦として来日しとるのよな。涙香がThe End of the Worldを訳したのはマッギー女史が来た時に、そういやこいつの「おとん」の小説を最近読んだなあ、よしこのタイミングで訳しちゃれ。ってのが「暗黒星」翻訳秘話なのである。(と、昔高橋康雄が「未来趣味」に書いていた)
 おお、かなり字数を食ってしまった。ということであとはすっとばす。「対極東関係」「対スペイン戦争」「アメリカのスペイン人画家」「ジェファーソンんち」なんて記事があって、アンソニー・ホープの新連載The Kings Mirrorがはじまって、ペンバートンとハガードの連載は続いており、あとAn Unromantic Romance by A.J.Gilletteっー短編がのっかっております。

コスモポリタン
26(3)
 巻頭から「ステンドグラス窓の作り方」「エジプト王女」「夢のハワイ」「電気鉄道の到来」といった記事がならび、それに続いてグラント・アレンのJoseph's Dreamってのが載っております。グラント・アレンは今年死んでしまうので、御亡くなりになる前に紹介しておきましょう。グラント・アレンの紹介文でひどいのが『ヴィクトリア朝空想科学小説』(ちくま文庫)。皆知ってるくせに何故つっこまん。
[p208]「もちろん我が国ではまったく知られていない」p386「今回は、グラント・アレン……などの作家を本邦初紹介できたことでよしとしたい。」
 ううむ、風間賢二が早川書房に入る前だっけか、グラント・アレンの「アフリカの百万長者」がミステリマガジンに載ったのは。でも、「メキシコの予言者」が載った『シャーロック・ホームズのライヴァルたち1』が出たときは居たよなあ。「ウルヴァーデン塔」は創元文庫『怪談の悦び』新潮文庫『クリスマス十三の戦慄』に、「ダイヤのカフスボタン」は『完全犯罪大百科』『クイーンの定員』に、と私が知っているだけでも戦後にこれだけ訳がある。というよりリアル・タイムでグラント・アレンの存在は認識されており、最大の問題作といわれたThe Woman Who Didは明治時代に読売新聞で『其の女』という題で連載されとるし、渋江保もなんか一冊訳していたはず。ラフカディオ・ハーンも東大にいた時にアレンについて講義しとるしなあ。
「彼の著述の計画によって幾多の文学者がすぐれた科学小説をかく方法をおぼえたのである、彼のかいた科学小説がその方面のものとしては最上のものであったから。こういう小説は『奇体な話』という書名で一冊にまとめられている、そしてある意味では、彼の科学評論が多彩であったように多方面にわたっているのである。この作家に愉快な習があった、即ち、未来の人間や未来の黄金時代に関する理論をとりあげ、そしてこの理論を科学的に論破する習慣であった。たとえば、完全な状態の社会では不具者や虚弱な小供は生きることを許されないという理論を諸君は覚えているであろう。ハックスレー教授が数年前にこの理論の馬鹿げていることを立証した。しかしグラント・アレンは小説の形でこの事実を教えたのである。」(太田三郎訳『西洋文学講義』」昭和28年・河出書房)
 ところで、この講義の原文ってなんで見られるのかのお、科学小説と訳されてる語は原文ではなんとなってるか見てみたいんじゃが、まさかサイエンス・フィクションではないと思うがのお。
 ううっ、また道草を激しく食ってしまった。その後が「統治者を選挙する」、続いて小説 Banked Fires by Anna A. Rogersってのがあって、「各国におけるアイルランド系リーダーたち」「奇怪なるインディアンの墓地」「エルサレムのユダヤ人」「ナポレオン自伝」の続き、「メイドと母親のために―教養のありすぎる女性の巻」「昔の絵本」「組織における大問題―経済組織の巻」「フィリピン―併合さるべきか」っと、大慌てで残りページをめくって見ました。抜けがあったり間違ったことを書いとるかもしれんが、能力がない上、時間もせまっているので、それはしかたがないとあきらめる。書いてるヤツがあきらめとるのだから、読む人もよろしく。(読まないという選択が一番正しいぞ)

ストランド・マガジン
17(1)
今月も巻頭はコナン・ドイルの「炉辺物語」。第八話「漆器の箱」(これも新潮文庫「ドイル傑作集」に入ってますな。ミステリー編に収録されてたので、手に入れ易いっす)が載ってる。
 「イラストレイテッド・インタヴューズ」は第六十二回、ってこの間第五十七回って書いたよな。うーむ、ローマ数字はよくわからん。前の巻を引っ張り出しす暇もない、ともかく先を急ぐ。マダム・ベルバたらゆー人の回なんだが、すかさず無視。続いてHis Home Coming by E.M.Jameson。グラント・アレンの昆虫観察な記事の続き。Weepin' Willie by Albert Trapmann。「動物の友情」なる題の記事があって、内容は知らんが、とりあえず別種の動物が並んで写ってる写真が並ぶ。でも、犬とカモの写真って、たまたま犬の前をカモが通った時にシャッターを切ったような写真だし、なんかヤラセくさいの写真がいっぱい。ネズミの上にモルモットをのっけた写真とか無理矢理やないのか。グラント・アレンのMiss Cayley's Adventuresって連載小説。続いております。
 「気球にのって新婚旅行」って記事があって、これはLe Fin du Mondeという破滅SFで有名な(というかその後心霊学の方に走ってしまった方で有名なんだっけ)カミーユ・フラマリオンの話なんですな。そういえば聞いた事があった気もするが、いきなり気球ですか、大層なおっさんですな。
 「「パンチ」を覗く」って「パンチ」についての記事も出ております。
 フランス語からの翻訳物でエルクマン=シャトリアンの「ガイアナの蜘蛛」とゆー話が出てます。人間大の蜘蛛が襲いかかって来るイラストがあって、馬鹿馬鹿しい話ではないかと期待させますが、ともかく通り過ぎましょう。エルクマン=シャトリアンといえば創元文庫の『恐怖の愉しみ 上』に入っている「見えない眼」の作者ですな。ちなみにエーヴェルスはこれをパクって「蜘蛛」を書いたものと思われる。なおエーヴェルスをパチって「目羅博士の不思議な犯罪」を書きました、と厳しい追及に負けて涙ながらに自白したのは江戸川乱歩である。
 さらには「練習艦exmouth」という記事。その後、W.W.ジェイコブスのFalse Coloursがあって、子供向けお話ってんで、The Cotton-Wool Princess by Luigi Capuanaがあって「洋上の葬式」という記事。

と、今回もここで力尽きた。はあ。



19 | 00 | 18

1999年1月

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青春と読書12夢枕獏あれこれ賞の話と「神々の山嶺」のこと柴田練三郎賞受賞記念エッセイ
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ダ・ヴィンチ2鈴木光司Special Interview[『バースディ』執筆について]
本の雑誌1會津信吾私のベスト3 
ダ・ヴィンチ2 百人書評『ボッコちゃん』
 いやあ、岩波の「文学」にジオスコリデスの研究がのりますかそうですか。
 それはさておき、いや民度が低かったり高かったりでなかなか大変。つまり図書館の本を借りるヤツとかっぱらうヤツですな。持って逃げたヤツのせいでチェックできんかったものがいくつかと、気がついたら次の号が出ていてバックナンバーは貸し出し中になってるやつがあってなかなか厳密にはいかんですな。ところで前回の「翻訳の世界」のデータ、どうも月を間違えている気がするが、確認できておらん。スマン。あ、「別冊文芸春秋」の夢枕さんとこが99秋になっているのは98秋の間違いっす。
 なんか書こうと思ってたんだよなあ、何やったっけ。あ、そうか新潮社のPR誌で「タイム・クウェイク」を褒める太田光は偉いっ。しかしその出版社名を当然といえば当然かもしらんが明示しなかった「波」は偉くないと思った話だな。(本当に書いてなかったっけ、今となってはよくわからん、間違っていたら怒るように)これを見たハヤカワの編集者は、よし次のヴォネガット作品の帯に太田光を起用しようとメモをとったに違いない(←ここ、つっこむとこです。念の為)。まあ、それはさておき、別に文庫化の時の帯なり、解説を頼むのはありだが、さて、太田光絶賛で買うの客というのがいまいち見えない気も。冬樹さんぐらいか。(もう買っとる、買っとる)


19 |00 |18

0002

 おお二回目ですな。さて四回目まで行くかどうかというのが目下の懸案(懸案なのかーっ)。四郷威智といえば、いまは無き「SFアドヴェンチャー」で、牧真司氏のページを半分かっぱらって(?)連載をはじめたところ、連日全国のまきしんじファンが新橋でウクレレをかきならして抗議デモをくりひろげたためアドヴェンチャー自体が休刊に追いやられた、ということはあくまで推測であるが、SF大賞にも呼んでくれなかったことから考えるとほぼ間違いない事実である、かどうかはともかくそういうことにしておいたほうが面白いのでそうなのである。
 とりあえず電子媒体は、今のところだらだらと書いたが故に人様のスペースを圧迫するといことはないようなので駄文を垂れ流しておるのだが、ほんとにいいのかっ。

 こんなだらだらしたもの誰も見ておらんと思ったら、小浜さんが見たようで、何を勘違いしたか「ストランドを全巻買ったんだって」とか言われた。37巻と書いておろーがっ。ストランドは118巻1950年3月まで続いておるのだ。復活するとか復活したとかいう噂もあるが詳細は不明。ストランドのインデックスが出ていて、そこまでをカバーしているので当然そこで潰れたと思っていたら、結構アテにならん荒俣宏(一を聞いて十知ってしまう才人はアテにしてはいかんでしょう。←結局九はあてずっぽー、っーことやからね。)がこの間出した、『20世紀雑誌の黄金時代』には1954年に廃刊って書いてあったね。ほんとか。って、裏をとりゃいいんだが、今回かなりせっぱ詰まったスケジュールで、この原稿を書いているので、ほったらかしである。18のパートもかなり目茶苦茶である。重ね重ねすまぬ。
 話をちょっと戻して、前回の文中にも書いたとおり新しいもの程読み捨てられているため入手困難といわれている。この困難ってのがどれほどのことなのか良くわからんし、逆にそんなもんを集めようという馬鹿者が本当におるのかという問題もあるが、ここにおる馬鹿者の場合はすっかりそういう噂に踊らされているので、新しいストランドがあるともうホイホイと札ビラを切ってしまいかねないので危険である。誰か止めるように。

 ところでこの間はじめて国際電話でファックスを送ったら、KDDから請求書が来た。何故だっ、俺はKDDに住所を知らせた覚えはないぞ、さてはNTT、ひとの住所を売ったなっ。どーゆ仕組みかはわからんが、NTTに住所を売ってもらわんとKDDって料金請求できんのだから大変じゃのお。
 って、なんか登録してくれたら割り引きますって、DMが入っとったんで思ったんやけどね。ともかく161円請求されたんやが、161円請求するのに一体いくらかかってるのか謎やね。いらんDMとかはいっとるし100円以上かかっとるね。毎月、千万人ぐらいの人間が海外に最低料金分通話すると請求費用が莫大になってKDDつぶれるんでは。というかつぶれないとしたらKDD無茶苦茶ボッてるってことやろ。だから二百円以下はタダにしときなさい→KDD。

(C)Copyright 1999 YOTSUZATO Taketomo. All rights reserved.



19 |00 | 18

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